パッケージデザイナーになるには|仕事内容ややりがい・必要な資格・就職・年収を解説|未経験からなるには
パッケージデザイナーとは
パッケージデザイナーとは食品・飲料・電化製品・化粧品や日用品といったさまざまな商品のパッケージをデザインします。
グラフィックデザイナー(DTPデザイナー)、プロダクトデザイナーも同様の仕事を行いますがパッケージデザイナーはパッケージデザインのエキスパートになります。
今では企業の売上を左右し、ブランディングなどでも重要なパッケージデザイン。そのエキスパートであるパッケージデザイナーという職業と仕事内容についてご紹介します。
パッケージデザイナーの仕事とは?
まずパッケージデザイナーの仕事としてわかりやすいのは、日頃わたしたち(消費者)がスーパーなどで見る、食品や飲料。他には家電製品などの、商品を売る上で欠かせないパッケージ(箱など)をデザインすることです。PhotoshopやIllustratorといった専用のデザインソフトを使い、デザインしていきます。
単にデザインだけを行うわけではなく、仕事の一覧と大まかな流れは以下になります。
【仕事一覧と大まかな流れ】
① クラアントとの打ち合わせ(商品の理解や、クライアントの意図・メーカーからの要望をヒアリング)
↓
② 分析(競合他社や類似商品との差別化、消費者・ターゲット層の調査)
↓
③ デザイン案・ラフデザインの制作(手描き)
↓
④ アプリケーションでの制作(Photoshop、Illustrator)
↓
⑤パッケージの形状や、材質や素材・展開図などのプロダクトデザインの決定
↓
⑥社内での協議(本案とボツ案の決定)※デザイナーは本案をスムーズに通すために、わざとボツ案を2〜3案ほど用意することが多いです。
↓
⑦クライアントへの確認・修正(デザインの決定、細かな修正チェックなど)
↓
⑧印刷・納品
売上を左右する大事な商品パッケージのデザインを担当するデザイナーは、打ち合わせやヒアリングの段階から入ります。
その他にも、商品が置かれる環境や、店舗自体の雰囲気・消費者の年齢層の調査といったマーケティング、箱や袋の形状といったプロダクトデザインも欠かせません。
そして実際に商品化した後は、店頭でのレイアウトや売れ行き調査などの情報、そこから心理的に購買意欲を高めるデザインにするための改善点の洗い出しなど、多岐に渡ります。
パッケージデザイナーになるには
パッケージデザイナーになるにはデザインの基礎知識から、パッケージデザインをするための制作ツールの技術習得や、仕事を円滑に行うための用語理解など様々なスキルが必要です。
独学でも時間をかければスキルを習得することは可能ですが、専門学校や大学の専攻などで、パッケージデザインに必要な専門知識・デザインの基礎となるソフトであるPhotoshop、Illustratorの操作スキルや、プロダクトデザインなどのデザイン制作に必要な知識を勉強し学ぶことをおすすめします。
そしてパッケージデザイナーにとって自分を売り込むために、重要かつ最大の武器は自分の作品です。そのために自身が作ったデザイン実績をまとめたポートフォリオサイト(作品集)などを制作・活用し新たな仕事へと繋げます。最近では誰もがいつでも見れるようWebでポートフォリオサイトを作っている人も多いです。
さらにはパッケージデザイナーとして現場での実務経験を積むことも大切ですね。
アルバイトやインターンシップなどを通じて制作会社に就職したり、フリーランスで仕事をすることもできます。クリエイティブなアイデアやイメージの共有、クライアントの要望を反映するためのヒアリング能力や提案力といったコミュニケーション能力も必要です。
パッケージデザイナーになるために必要な資格とスキル
まずパッケージデザイナーに必要なのは基本的なデザインスキルであり、重要なのはセンス(感覚)よりもコンセプトやロジック(デザイン理論)になります。
基礎知識・技術として、写真加工の可能なPhotoshop、パッケージデザインの制作としてIllustrator等のデザインソフトスキルはもちろん必須です。他にはプロダクトデザインやフォント(文字)に関する知識などがあるとより魅力的で機能美に特化したパッケージデザインが可能です。
さらにはパッケージに必要なイラストやCGなどが制作できるとさらにデザイナーとしての希少性が上がります。イラストレーターにも劣らない、その人にしか描けない個性的なイラストや発想力などがあると、さらに有利に仕事を増やす近道になります。
他には商品のキャッチコピーを考案するライター的な発想力があると、より一層商品をPRできます。そのためにもあらゆる分野・業界の知識があるとなお良いですね。色々なものに興味を示し、刺激をもらうのも成長する近道の一つです。
資格には「Illustrator®クリエイター能力認定試験」や「Photoshop®クリエイター能力試験」などがあります。これらの資格取得をしておくとデザインをする上で便利です。
パッケージデザイナーに向いている人の特徴
一つの作業に集中したり、没頭することが好きな人、根気強く取り組める人が向いています。
さらにパッケージデザイナーにはクライアントとのミーティング(オンライン含む)などもあるため、人と関わることやコミュニケーションを取ることが得意な人や柔軟性のあるが向いています。
パッケージデザイナーの給料・年収について
パッケージデザイナーの年収は、経験やスキルにより大きく異なります。年収は300万円~400万円程度です。
経験があるパッケージデザイナーは500万円程度ですが、大手制作会社(広告代理店)などで働く場合は、年収が高めになることもあります。
また、フリーランスのパッケージデザイナーは、クライアントの大きさやキャリア・案件によってさらに高い収入を得る可能性があります。
参考:求人ボックス
パッケージデザイナーの就職先
パッケージデザイナーとしての一般的な就職先は、大手から中小までの制作会社、デザイン事務所、広告代理店や自社商品の制作といった企業内デザイナー(インハウスのデザイナー)やメーカー系の商品開発部門など様々な働き方があります。
採用されてから企業で経験を積み、独立するデザイナーもいますが、求人や仕事を紹介してくれる業界との繋がりが無ければ定期収入は難しいと思われます。
パッケージデザイナーを目指す穴吹学園の学科
穴吹ビジネス専門学校には、パッケージデザイナーをめざすことができる「グラフィックデザイン学科」(2年制)があります。パッケージのデザインはもちろん、ポスター、チラシなどの印刷物をトータルでディレクションできるデザイナーをめざします。
本学科では現役のプロのアートディレクターから、業界で求めれられているデザイン系の知識やスキルを学ぶことができ、さらには企業や行政と連携した産学連携で、実際の仕事を在学中から経験することができます。ヒアリング・デザインなど学生自ら主体となり、納品までのスケジュールを管理しながらデザインすることで卒業後に即戦力として活躍できる人材育成をめざします。
2023年度卒業生実績:■JAGDA国際学生ポスターアワード2022 銅賞&協賛企業特別賞受賞 他入選2作品■OAC(日本広告制作協会)主催 全日本空輸株式会社グラフィック部門 グランプリ受賞 その他コンペティション受賞歴多数
2023年3月度卒業生 【就職率100% 業界内定率100%】を達成