美容クリニック受付事務になるには|仕事内容ややりがい・必要な資格・就職・年収を解説
美容クリニックの受付事務
美容クリニックの受付(レセプション)は、お客様の第一印象を決める大切な役割です。
お客様の予約や問い合わせに対応したり、カウンセリングや施術の説明をしたり、アフターケアのフォローをしたりします。
美容クリニックの受付のやりがいは、お客様が自信を取り戻したり、笑顔になる瞬間に一緒に立ち会えることです。
お客様の美しさや幸せをサポートできることは、自分自身も充実感や喜びを感じられることです。
女性・男性問わず美容への関心が高まっていることから、今後ますます人気も需要が高まると予想される美容クリニックの受付事務の仕事についてご紹介します。
美容クリニック受付事務とは
美容クリニックの受付は「クリニックの顔」とも言われる重要なポジションであり、お客様に安心感や信頼感を与えることが求められます。
美容クリニック受付事務の仕事は、クリニックの顔として患者さんの対応や予約管理などを行うお仕事です。
具体的な業務内容は次のようなものがあります。
・来院受付・電話予約対応
・カウンセリング
・カルテ整理・管理
・会計・レジ業務
美容クリニック受付事務の仕事は、患者さんの満足度や信頼感を高めることが重要です。
そのため、コミュニケーション能力や接客マナー、美容に関する知識や興味が求められます。
美容クリニックの受付事務になるには
美容クリニックの受付事務になるためのルートは、いくつかあります。
一般的なルートは、医療事務の資格を取得してから、美容クリニックに応募することです。
医療事務の資格は、通信教育や専門学校で学ぶことができます。
実は未経験でも美容クリニックに応募しても大丈夫です。
この場合は、接客経験や美容に関する知識があると有利です。
美容クリニックでは、受付だけでなくカウンセリングやレジ業務も行うことが多いので、コミュニケーション能力や正確さも求められます。
どちらのルートもメリットとデメリットがありますが、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
美容クリニックの受付事務になるために必要な資格とスキル
美容クリニックは、美容医療や美容業界に興味がある人にとって魅力的な職場です。
しかし、華やかなイメージだけではなく、様々な知識やスキルが求められます。
ここでは、美容クリニックの受付事務になるために必要な資格とスキルを紹介します。
まず、資格についてですが、実は特別なものは必要ありません。
しかし、医療事務や秘書検定などの資格を持っていると、就職や転職の際に有利になります。
また、英語や中国語などの外国語が話せると、海外から来院するお客様への対応もできます。
次に、スキルについてですが、大きく分けて以下の4つが必要です。
美容クリニックの受付事務に必要なスキル
✓ 美容医療に関する知識
✓ 化粧品の知識・営業力
✓ お金の計算スキル
✓ マナー・接遇力
美容医療に関する知識は、お客様からの質問・疑問にお答えしたりカウンセリングを行う際に必要です。
施術内容や効果・副作用・料金・注意点などを正確かつ丁寧に説明する必要があります。
化粧品の知識・営業力は、施術後のアフターケアやホームケア用品を販売する際に必要です。
知識だけでなく、お客様の肌質や悩み・希望を聞き出し、最適な商品を提案するスキルが求められます。
お金の計算スキルは、会計・レジ業務を行う際に必要です。
自費診療(保険適用でない診療)が多い、正確かつ迅速に金額を計算し、領収書やローン手続きも行わなければいけません。
マナーや接遇力は、お客様の対応を行う際に必要です。
身だしなみを心がけて笑顔で挨拶し、電話対応では丁寧な言葉遣いをしましょう。
美容医療は「自由診療」であるため、「保険診療」と比べて患者さんの自己負担額が大きく患者さん要求度や期待度も高くなる傾向にあります。治療の結果が患者さんのイメージしていたものと違いが生じるということも起こりえます。
そのようなことにならないために、施術の介入時から施術の選択肢や内容、合併症などのリスクについて、患者さんの立場に立って分かりやすく説明する必要があります。
その前提として、患者さんとの良好な関係構築が重要で、その軸となるのが接遇(せつぐう)です。
また、カルテや個人情報は厳重に管理する必要があるのでプライバシー保護に対する意識も必要です。
美容クリニックの受付事務に向いている人の特徴
美容クリニックの受付事務に向いている人は、どんな特徴があるでしょうか?
まず、美容に興味がある人です。
美容クリニックではさまざまな施術や治療を提供していますが、それらに関する知識や情報を持っていると、患者さんに適切なアドバイスや説明が可能です。
また、自分自身も美容に気を使って清潔感や好印象を与えることが大切です。
次に、コミュニケーション能力が高い人です。
美容クリニックの受付事務は、患者さんとの接点となる重要な役割を担っています。
コンプレックスを抱えた患者さんの要望や不安を聞き取り、丁寧で親切な対応をすることが求められます。
また、医師やスタッフとも円滑に連携し、トラブルや問題が起きた場合は迅速に対処することも必要です。
最後に、学習意欲がある人です。
美容クリニックの受付事務は未経験でも始められる仕事ですが、その分専門的な知識や技術を身につける必要があります 。常に新しい情報や知識を得られるよう勉強する姿勢が大切です。
以上のような特徴を持つ人は、美容クリニックの受付事務に向いていると言えます。
皆さんも自分の興味や適性を考えてみてくださいね。
美容クリニックの受付事務の給与・年収
美容クリニックの受付事務の平均給与は正社員かアルバイト(パート)かによっても異なりますが、平均時給は1,210円で、年収にすると約350万円ほどです(*)。病院などの医療事務と比較すると高い傾向にあり、大手の美容クリニックの受付カウンセラーやアドバイザーであれば月給30万円を超えるところも珍しくありません。
さらに勤務先や地域など条件によって異なることもあります。美容クリニックを利用する20~30代の人口が多い都市部の方が求人数や給料も高くなる傾向にあります。
企業や仕事内容によってはインセンティブやボーナスが支給されたり、研修制度や福利厚生が充実している場合もあります。
美容クリニックの受付事務は、知識だけでなく接客スキルやコミュニケーション能力が求められる仕事なので、新卒である必要はなく、経験や他職種でのキャリアが活かせる仕事でもあります。学歴や年齢を問わず、美容に関心がある方にとってはやりがいのある職種です。
*参考サイト:Indeed (2023年2月末時点、クリニック受付の平均給与)
美容クリニックの受付事務の就職先
美容クリニックは以下の2つに大別できます。
✓美容皮膚科
シミやそばかす、ニキビなどの肌トラブルや、毛穴の開きやたるみなどのエイジングケアを目的とした治療を行うクリニックです。レーザーや光治療、ヒアルロン酸やボトックス注射などがあります。
✓美容整形外科(美容外科)
鼻や目、顔の形などの外見を変えたり、バストや脂肪吸引などのボディラインを整えたりする治療を行うクリニックです。切らない方法や糸リフトなどもあります。
美容クリニックは基本的に自由診療であるため、保険適用外となります。
また、美容クリニックによって使用する機器や材料、技術力などが異なるので事前によく調べておくことが重要です。
就職に当たっては、これまでの接客経験や医療事務資格などがあれば有利になりますので、採用条件もしっかり確認しましょう。
また、美容クリニック(会社)により特徴や強み、待遇や環境が違いますので、入社前に確認しておきましょう。施術内容や技術力、サービス精神などへの興味や共感が持てるかもポイントです。
クリニック受付は社会貢献度の高い仕事なので、お客様の美しさや健康に貢献したいという思いや、医師や看護師などのサポート役として働きたいという気持ちも必要です。
医療事務や医療秘書の資格が取得できる専門学校であれば、美容クリニックを含む医療機関から多くの求人が集まり、履歴書・面接対策などの就職支援を活用できるので、就職活動を有利に進めることができます。
豊富な実習を通して対応力やコミュニケーション能力など人間力も身につくので、高校生からめざす方は専門学校進学を検討すると良いでしょう。
美容クリニックの受付事務をめざせるアナブキの学科
穴吹ビジネス専門学校には、美容クリニックの受付事務をめざせる「医療事務・クラークが学科(2年制)」があります。
医療事務・クラーク学科は、病院や診療所などの医療機関で働く医療事務や医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)、調剤薬局事務などの医療福祉施設の専門事務職を目指す学科です。
病院や調剤薬局の医療事務やクラークをめざす「医療事務・クラーク専攻」と歯科・美容クリニックで患者様に寄り添える医療コンシェルジュをめざす「美容医療専攻」の2専攻があります。
美容クリニックの受付事務になりたい方は「美容医療専攻」がおすすめです。
「美容医療専攻」は歯科事務等の資格検定取得はもちろん、美容クリニック受付で必要とされているホスピタリティ(おもてなし)を深く学べるのが特徴。
患者様のQOL(生活の質)を高める医療アロマテラピー(メディカルアロマ)や、患者様とのコミュニケーションを深める外国語やカラーコーディネート、カウンセリングを学ぶことができます。
美容・歯科クリニックや福祉施設(介護施設等)で患者様に寄り添える医療コンシェルジュ・クリニックカウンセラーをめざすことができます。
医療事務・クラーク学科は、社会に貢献できる仕事に就きたい方や、人と接することが好きな方におすすめの学科です。あなたもこの学科で一歩先を行くプロフェッショナルを目指しませんか?
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