オープンキャンパスは進学先選びの重要イベントですが、体調不良や急用でどうしても「行かない」という選択を迫られることもあります。せっかく予約したのにキャンセルするのは気が引けるものですが、正しいマナーで対応すれば、学校側への印象を損ねる心配はほとんどありません。

この記事では、オープンキャンパスの予約キャンセルが必要な理由や連絡方法、受験への影響、「ドタキャン」や無断欠席をしてしまった場合のフォロー法までを解説します。保護者の方も一緒に確認し、適切な手続きで安心して志望校選びを進めましょう。

オープンキャンパスをキャンセル（変更）する主な理由とよくある疑問

キャンセル理由は人それぞれです。当日の体調不良や家庭の事情など予期せぬトラブルのほか、部活動やアルバイトなど他の予定との兼ね合いで来場が難しくなるケースも多いでしょう。こうした場面では、なるべく早めに学校へ連絡し、事情を伝えることが大切です。

「キャンセルすると受験で不利になるのでは？」と不安に思うかもしれませんが、正当な理由できちんと連絡すれば、基本的にマイナス評価にはなりません。ただし、出願条件に参加が含まれる学校もあるため、募集要項は必ず確認してください。

突然の体調不良や家庭の事情

当日朝の体調不良や身内の不幸などは予測できません。無理に参加せず、早めに電話やメールで連絡しましょう。直前でいわゆる「ドタキャン」のような形になっても、理由を正直に伝えれば事情は伝わります。連絡を入れる誠意が何より大切です。

予定変更・他のイベントとの兼ね合い

高校生は模試や部活動で多忙です。日程が重なってしまったら、分かった時点で早めに日程変更やキャンセルの連絡を入れましょう。連絡を怠って無断欠席と見なされるのが一番の問題です。他の予定と重なるときほど慎重なスケジュール管理が必要です。

オープンキャンパスのキャンセル連絡のポイント

連絡のタイミングや手段を誤るとマナー違反になります。基本を押さえておきましょう。

学校側は参加人数に合わせて資料やプログラム、スタッフを準備しています。キャンセルが決まったら速やかに連絡するのがマナーです。早く知らせれば、学校側も空いた枠を他の希望者に回すなどの調整がしやすくなります。 連絡時は、氏名、高校名（学年）、予約日時、希望学科など、相手が特定しやすい情報を伝えます。やむを得ない事情を丁寧に説明し、おわびの言葉を添えれば印象も悪くなりません。

学校によって違う連絡方法を確認しよう

連絡方法は学校により異なります。電話が基本の学校もあれば、Web上の「マイページ」や専用フォームで完結する学校もあります。まずは予約完了メールや公式サイトを確認し、指定された方法（利用ルール）に従うのがスムーズです。

当日・前日キャンセルや遅刻の連絡マナー

当日や前日のキャンセルは極力避けるべきですが、緊急事態や交通機関の遅れによる遅刻時は、すぐに電話等で連絡を入れましょう。「少しの遅刻だから」と自己判断せず、状況を伝えることが大切です。事情を話せば直前でも理解を得られやすくなります。

無断キャンセルは絶対にしない

「気まずい」からと無断キャンセル（無断欠席）するのはNGです。学校側に迷惑がかかる上、あなた自身の信用に関わります。後から謝罪しても「連絡なしに来なかった」という悪い印象は拭えません。どんなに遅くなっても連絡だけは必ず行いましょう。

キャンセルの連絡方法：電話・メール・LINE別のポイント

手段ごとの注意点と例文を紹介します。

• 電話: 最も早く確実。受付時間内にかけましょう。
• メール/フォーム: 24時間送信可能ですが、確認・返信にタイムラグがあります。
• LINE: 手軽ですが、友達感覚ではなく丁寧な言葉遣いを意識しましょう。

電話で伝えるときの流れ

最初に名前と参加予定日を伝え、キャンセル理由を簡潔に話します。

例: 「〇月〇日のオープンキャンパスを予約している〇〇高校の××です。申し訳ありませんが、体調不良のため今回はキャンセルをお願いいたします」

メール文面テンプレート（コピペ可）

件名で用件が分かるようにし、本文に必須情報を明記します。以下を自分の情報に書き換えて使用してください。

パターン1：予定が入ってしまった場合（基本）

パターン2：体調不良で当日（または前日）欠席する場合

LINEを使う場合のメリットと注意点

最近は穴吹カレッジ福山校のように、公式LINEで予約・キャンセル・質問が完結する学校が増えています。電話が苦手な方や忙しい方には大きなメリットです。 公式LINEをフォローしておけば、自分に合った情報が届くほか、学科別の体験内容確認や進路相談もチャットで気軽に行えます。

LINEで連絡する際もスタンプのみは避け、文章を送りましょう。

オープンキャンパスをキャンセルすると印象が悪くなる？受験への影響

「キャンセルが合否に関わる？」と心配な方へ、実際の影響を解説します。

受験そのものへの影響は少ない

正当な理由と適切な手続きがあれば、基本的に入試不利にはなりません。むしろトラブル時の誠実な対応が評価されることもあります。一方、連絡なしの対応は不信感を与えかねないため注意しましょう。

出願条件になっている場合は注意

AO入試等で「オープンキャンパス参加」が出願条件の場合、キャンセルで資格を失う可能性があります。別日程への振り替えが可能か、すぐに相談してください。

面接で話題にしづらくなる

参加して雰囲気を感じたり、先輩に質問したりした経験は面接のネタになります。行かないとこの実体験が得られません。日程が合わない場合は、平日夕方の個別相談などを利用して学校を見る機会を作りましょう。

無断欠席してしまった場合の正しいフォロー方法

連絡を忘れて無断欠席してしまった場合も、放置せず必ず事後連絡を入れましょう。 電話やメールで「無断で欠席してしまい、申し訳ありませんでした」と素直に謝罪し、行けなかった事情を説明します。事実は消せませんが、誠意を持って謝ることでマイナス印象を和らげられます。再度の参加意欲もあわせて伝えると良いでしょう。

まとめ

オープンキャンパスのキャンセルは誰にでも起こり得ます。大切なのは、行けなくなった時点で速やかに「予約キャンセル」の連絡を入れることです。

• 早めの連絡: 予定変更時はすぐに。
• 適切な手段: 指定の方法（電話、メール、LINE等）を使う。
• マナー: 無断欠席は避け、理由を伝えておわびする。

穴吹カレッジ福山校のような公式LINEも活用しつつ、誠意ある対応を心がけましょう。マナーを守れば、キャンセル自体が進路活動の大きなマイナスになることはありません。