大学や専門学校の進学を目指す多くの受験生にとっていくつかある入試種別の中でも、一般入試(一般選抜)はメインの選択肢となります。入試種別は大きく分けて「一般入試(一般選抜)」「推薦入試(学校推薦型選抜)」「AO入試(総合型選抜)」の3つに分けられます。

本記事では、一般入試(一般選抜)に焦点を当て、概要から他の入試方式との違い、スケジュールの管理方法などを詳しく解説していきます。
学校推薦型選抜や総合型選抜については詳しく解説しているページがありますので、そちらを参考にしてみてください。

AO入試と推薦入試の違いを徹底解説!

専門学校の入試を徹底解説!受験前に押さえておきたい基礎知識について

一般入試の基本概要

一般入試は大きく国公立大学と私立大学、そして専門学校で制度内容が異なります。特徴を把握することで受験計画をより明確に立てることができます。

一般入試は、学力試験を中心として合否が決定される最も一般的な入試形態です。国公立大学の場合は共通テストの受験が義務付けられ、さらに個別の二次試験を課される特徴があります。私立大学や専門学校では、共通テストを利用する方式と大学独自の学力試験を実施する方式の二通りが多く見られます。

国公立大学の一般入試では試験科目が幅広く、文系であれば英語や国語、社会、理系であれば数学や理科の複数科目をバランスよく学習する必要があります。私立大学は学部や専攻に特化した試験科目が設定されているケースも多く、自分の得意科目を活かしやすい一方で対策は大学ごとに大きく異なります。制度や出題傾向をしっかり確認したうえで学習計画を立てることが合格への近道です。

さらに、専門学校の場合は実技試験や面接が課されることもあるため、自分の希望する職業分野に合わせた準備が欠かせません。一般入試といっても、各校で試験の形式や配点、日程などが異なるため、情報収集が合格の鍵となります。自分の志望分野と受験形態をしっかり突き合わせ、適切な対策を行いましょう。

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国公立大学:共通テスト+個別学力検査

国公立大学では、毎年1月に行われる共通テストの結果と、大学が独自に実施する個別学力検査の合計点で合否を判断します。文系では英語・国語・社会、理系では数学・理科といった複数科目にわたる総合的な学力が問われるため、幅広い分野の基礎力を高めることが重要です。共通テスト後に自己の得点状況を踏まえて出願先を最終決定するケースも多く、戦略的なスケジュール管理が合格に近づくポイントとなります。

私立大学:多様な試験方式と日程

私立大学の一般入試は、大学ごとに独自の出題形式や共通テスト利用方式など、多彩な受験スタイルが用意されているのが特徴です。全学部統一入試や学部別入試など複数の日程が組まれることが多く、比較的多くの受験機会が得られます。共通テスト完了後に出願が可能な大学もあり、科目数や得点配分を見極めて効率よく受験することが大切です。

専門学校の場合

専門学校は入学時期や試験内容が大学とは異なる場合が多く、学科試験に加えて作品提出や実技試験が求められることも少なくありません。大学の一般入試は学力を選考基準としますが、専門学校の一般入試では推薦入試と同じように学力と同様に意欲や適性も評価対象となることがあります。学科試験では基礎学力を確認し、面接では意欲や適性を見極めるため、自分が志望する分野への熱意をしっかり伝える必要があります。実技試験がある場合は実際の技能を問われるため、しっかりと準備して臨むことが合格への近道です。
早期にオープンキャンパスや説明会に参加し、施設やカリキュラム、受験形態について情報を集めることで自分に合った進路を見つけやすくなります。専門学校ごとに特色があるため、募集要項をしっかり確認してスケジュールを調整することが大切です。

一般入試のメリット・デメリット

一般入試は、学力評価をメインとする明確な選考基準が存在する一方、複数の大学を併願する場合の時間管理や試験科目の対策に追われるといった一面もあります。ここではメリットとデメリットの双方に着目し、自分に合った受験スタイルを見極める手助けをしていきます。テスト対策やスケジュール管理といった基本的な部分に加えて、受験料負担などの経済面も考慮することが必要です。

メリット:学力重視で挑戦しやすい

一般入試は内申点や高校の成績に大きく左右されにくいため、純粋に学力で勝負できるのが強みです。独自の得意科目を活かせる大学を選べば、より自分らしい形で実力を発揮できるでしょう。一方で科目の幅が広い国公立大学や対策が多岐に渡る私立大学では、どのように勉強を進めるかの計画性も大切になります。

メリット:ほかの入試と併願しやすい

複数校に挑戦したい場合や、公務員試験を受ける予定があるなど、併願での受験を希望する場合は一般入試を選択するとよいでしょう。
一般入試は推薦入試やAO入試に比べ、日程が後期にある場合や複数日の受験日を設けられているケースも多いため併願を希望する人にはお勧めです。

デメリット:日程管理と受験料負担に注意

複数の大学に出願する場合、試験日が重ならないように調整するのが難しいことがあります。さらに、受験料や交通費、宿泊費などがかさんで経済的負担が大きくなる点も見逃せません。目標を明確にして優先度をつけながら出願先を選ぶことが、時間と費用の効率的な使い方につながります。

一般入試と共通テストの関係

共通テストを活用する入試も多く、一般入試との組み合わせで受験機会を最大化することが可能です。

大学入学共通テストは、国公立大学の一般入試において必須とされるほか、一部の私立大学でも出願条件に採用されることがあります。共通テストの得点だけで合否を判定する大学もあれば、共通テスト+個別試験で総合的に評価する大学もあり、受験の幅を広げる有効な手段です。複数の大学で共通テストのスコアを利用できるため、効率良く併願校を増やすことにもつながります。

専門学校においては、独自の入学試験(一般入試、推薦入試、AO入試など)を実施しており、共通テストの成績を出願条件としている学校はほとんどありません。しかし、特定の専門学校では共通テストの成績を利用した入試を導入している学校もあるため、募集要項や入試情報を前もって確認しておきましょう。

他の選抜方式(総合型・学校推薦型)との大きな違い

多面的評価 vs. 学力試験メイン

総合型や学校推薦型は、部活動やボランティア活動、リーダーシップなど学力以外での評価要素が大きいのに対し、一般入試は主に学力を重視する方式です。自分がどのようにアピールしたいのか、あるいは学力以外の要素を活かしたいのかを考えながら選択することが大切です。一般入試は試験の出来が合否を大きく左右するため、得点力の積み上げが鍵となります。

出願条件や試験科目の相違点

総合型・学校推薦型では、学内選考や成績基準、課外活動実績など特定の基準を満たす必要があることが多いです。一般入試では基本的に誰でも出願が可能で、その分受験生同士の競争が激しくなる傾向にあります。試験科目の数や難易度、評価基準などが大きく異なるため、自分の目標や得意分野に合わせて最適な方式を検討すると良いでしょう。

一般入試のスケジュールと合格までの流れ

一般入試を受験する場合、まずは志望校の募集要項を確認し、共通テストや学力試験の日程を把握します。国公立大学では前期・後期日程に備え、私立大学や専門学校でも出願期限が異なるため、優先順位を考慮しながらスケジュールを組む必要があります。合否結果も複数回発表されることがあるので、合格後の入学手続きや辞退の手続きも含め、準備を怠らないようにしましょう。

出願時期、試験日程、合否発表の把握

国公立大学の場合、共通テストが1月中旬に実施され、その後に個別学力検査の出願と試験が行われます。私立大学では1月下旬から2月にかけて学力試験が集中し、結果の発表も2月から3月にかけて行われることが一般的です。また、専門学校の一般入試においては各学校のごとにスケジュールに違いがあります。早めに希望する学校ごとのスケジュールをカレンダーにまとめ、出願開始日から入学手続き締切日まで見える化しておくと混乱を防げます。

二段階選抜と受験科目の確認

国公立大学では、共通テストの得点をもとに受験生を絞り込み、その後に個別学力検査を行う二段階選抜が主流です。各大学ごとに設定される基準点や受験科目は異なるため、志望校の情報を正確に把握しておく必要があります。共通テスト後に取りうる選択肢を考慮し、場合によっては第二志望や私立大学との併願を検討することも大切です。

専門学校においては、入試の詳細について詳しく解説する入試説明会を開催している学校もあります。
入試対策や学費サポート制度などについても知ることができ、有益な情報をいち早くゲットすることができます。
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自分に合った入試方式を選択し、万全の準備を

一般入試(一般選抜)は多くの受験生が選ぶ一方で、総合型・学校推薦型などの他方式も存在します。自分の得意分野や目標に合わせて最適な受験方法を選び、学習計画を練りましょう。

一般入試は学力を中心に合否が決まるオーソドックスな方式ですが、共通テストを活用した併願戦略や専門学校の実技試験など、その内容は多岐にわたります。総合型や推薦型のように活動実績や人物面でのアピールが必要な方式とは異なり、試験対策の成果がストレートに反映される点が大きな特徴です。自分が目指す分野や将来像を踏まえて準備を進め、悔いのない受験生活を送れるように計画を立て情報収集を徹底しましょう。