アートディレクターになるには|仕事内容ややりがい・必要な資格・就職・年収を解説|未経験からなるには

アートディレクターとは

 アートディレクターとは一般的に、クライアントとデザイナーの間に入り、業務の調整やスケジュール管理、デザイン制作の品質管理を行う仕事になります。今回はそんな「クライアントの課題を解決」するために必要不可欠なアートディレクターの仕事内容や未経験からアートディレクターになるために必要なスキルなどを紹介します。

アートディレクターの仕事とは

 まずアートディレクターとデザイナーの大きな違いは、「責任」の部分にあります。一見、クリエイティブディレクターと同一視されますが、クライアントとの打ち合わせやヒアリングに入り、デザイン制作物のクオリティを担保するのはもちろんのこと、納品までの制作スケジュールの管理など、とても責任感の大きい仕事です。仕事の内容は以下になります。

 

【アートディレクターの仕事内容】

■ クライアントとの打ち合わせ(営業同席のもと、納期やゴールイメージ、クライアントの課題や要望などをヒアリング)

■ スケジュールの設定(納品から逆算して設定)

■ グラフィックデザイナーやWebデザイナーなどへの制作指示、役割の振り分け(ヒアリングで得た情報や方向性、ゴールイメージの共有)

■ デザイン制作&品質の担保(自身も制作に携わりながら、コンセプト、デザイナーのトーン&マナー:テイスト、クオリティのコントロール)

■ クライアントとの確認作業・チームメンバー(デザイナーやコピーライター)への修正指示

■ 納品

 

 以上のような工程で全体を管理しながら、同様の仕事を何件も同時進行で進めて行きます。そのためスケジュール管理とチームであるデザイナーへのフィードバックや進捗確認といったコミュニケーション能力も大切です。

 

 

アートディレクターになるには

 まずアートディレクターをめざす場合は、デザイン事務所や広告代理店といった制作会社で実務経験を積むことが重要です。まずはデザイナーとして実際の仕事を経験しながら、実績を作ることが一番の近道と言えます。

 そのためにもまずは専門学校や大学などでデザイン制作に必要なデザインの基礎知識から、制作ツールの技術習得、さらには仕事を円滑に行うための用語理解やビジネスマンとしての社会常識など様々なスキルを身につける必要があります。

 独学でも時間をかければスキルを習得することが可能ですが、専門学校などでは現役のアートディレクターなどから教えてもらえるので、就職先の安定性や横のつながりが広がるといった点でも専門学校や大学へ通うことでしか得られないものがあります。

 もちろん未経験からでもデザイナーとしての経験を積み、アートディレクターになることは可能です。まずは未経験でも募集している制作会社などを調べてみることがおすすめです。

アートディレクターになるために必要な資格とスキル

柔軟なデザイン能力

 実際の仕事ではデザイナーから上がってきたラフやデザインが、アートディレクターの意図やゴールイメージとは違うものがあります。そこで必要なのは、デザイナーからの提案を受け入れながら、ゴールイメージを崩さない柔軟なデザイン能力です。

 一つのデザインや固定観念に囚われず、新たな提案を受け入れるのものデザイナーとして、そして一人のビジネスマンとして必要な能力です。もちろんクライアントの向こうにいるターゲット:消費者を常に意識しながらデザイナーにフィードバックしつつゴールに導くことが重要です。

 

■ 課題解決に導くためのコミュニケーション能力

 どんな仕事でも必要なコミュニケーション能力ですがアートディレクターの場合は、「クライアントの課題解決」の為に必要になります。まずは共に課題に取り組むパートナーであることを認識してもらうために、「意見を出しやすい雰囲気づくり」が重要になります。

 もちろんいただいた意見や提案を鵜呑みにするのではなく、さらに良い提案をしてこそのアートディレクターです。そのためにもクライアントの事前調査をしっかり行うことがコミュニケーションを円滑に行う秘訣でありビジネスマンとしての常識になります。

 

■ “プレイヤー”として最前線に立ち続ける

 ここまで本記事を読んで「アートディレクターの仕事内容って基本管理職と同じなのでは」と思われませんでしたか?確かに管理という面では他業種の管理職と同様の部分があります。ですがアートディレクターに必要なのは「プレイヤーとして常に最前線でデザインを行う」ことです。

 クオリティを担保するためにも自身もデザイナーとして案を出したり、現場で制作を行います。特に大きな案件や新規の案件などは、アートディレクターの経験値が重要視されるため、常にチームのトップとして指揮し最前線でデザインを行い続ける必要があるのです。

 

資格や検定

 資格にはIllustrator®クリエイター能力認定試験」「Photoshop®クリエイター能力試験」「色彩検定」などがあります。

アートディレクターに向いている人の特徴

 集中力があり、没頭することが好きな人、コミュニケーション能力が高い人が向いています。

アートディレクターの給料・年収について

 アートディレクターの年収は、経験やスキル、勤務先の地域により大きく異なります。平均年収は500万円程度です。

 もちろん大手の制作会社のアートディレクターや、フリーランスのデザイナー兼アートディレクターになると収入700万〜1,000万円を超えることも少なく、キャリアアップなどの将来性も見込めます。

参考:求人ボックス

アートディレクターの就職先

 アートディレクターとしての一般的な就職先は、大手から中小までの制作会社、デザイン事務所、広告代理店など様々な就職先があります。

 まずはデザイナーから始まり、経験を積みアートディレクターになるデザイナーも数多くいます。

アートディレクターを目指す穴吹学園の学科

 穴吹ビジネス専門学校には、アートディレクターをめざすことができる「グラフィックデザイン学科」(2年制)があります。パッケージ、ポスター、チラシなどの印刷物をトータルでディレクションできるデザイナーをめざします。

 本学科では現役で活躍しているプロのアートディレクターから、業界で求めれられているデザイン系の知識やスキルを学ぶことができ、さらには企業や行政と連携した産学連携で、実際の仕事を在学中から経験することができます。ヒアリング・デザインなど学生自ら主体となり、納品までのスケジュールを管理しながらデザインすることで卒業後に即戦力として活躍できる人材育成をめざします。

2023年度卒業生実績

■JAGDA国際学生ポスターアワード2022 銅賞&協賛企業特別賞受賞 他入選2作品

■OAC(日本広告制作協会)主催 全日本空輸株式会社グラフィック部門 グランプリ受賞 その他コンペティション受賞歴多数

 

 2023年3月度卒業生 【就職率100% 業界内定率100%】を達成

 

 

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