自分の料理で人を笑顔に。「考える力」を武器に、料亭の道へ。

2025年4月に京都の老舗料亭『山荘 京大和』へ入社し、現在はプロの料理人として日々研鑽を積んでいる卒業生。先日、本校で行われた特別授業のサポート役として、久しぶりに母校へ戻ってきてくれました。

その姿からは、現場で揉まれ、成長した自信が感じられます。今回は、そんな卒業生に「今の仕事のやりがい」や「在学中の思い出」について詳しくお話を伺いました。

「できない」が「できる」に変わる。料亭の現場で感じる手応え

入社当初は分からないことや、思うようにできない作業もたくさんありました。しかし、そのたびに先輩方にアドバイスを仰ぎ、何度も繰り返し練習することで、一つずつ技術を習得してきました。昨日までできなかったことが、今日できるようになる。その瞬間の喜びが、今の私の大きな原動力です。

少人数だからこそ、着実にプロへの階段を上れると感じた

夢は自分の店を開くこと。止まらず、一歩ずつ。

卒業生の姿から感じたこと:道具に宿る「覚悟」と「成長」

特別授業のサポートとして久しぶりに校舎に現れた安井さん。その姿を見て、胸が熱くなる思いでした。

何より印象的だったのは、手元です。 学生時代から慣れ親しんだ、学校指定の調理器具。それを今でも相棒として大切に手入れし、現場で使い続けてくれている。道具を慈しむ心に、学生時代から変わらない「料理への誠実さ」を感じました。

しかし、変わらないものだけではありませんでした。 その道具袋の中に新しく加わっていたのは、プロの料理人として自ら選び抜いた、一本数万円もする真新しい包丁。

「自分の技術をさらに高めたい」「お客様により良い一皿を届けたい」 そんな強い決意。学生時代に使っていた道具を大切にする「原点を忘れない心」と、高価な道具を自ら買い揃える「プロとしての覚悟」。その両方が共存している姿に、社会に出て揉まれ、一歩ずつ着実に階段を上っている本物の成長を感じることができました。

「いつか自分の店を開く」 かつて教室で語っていた夢が、今は単なる憧れではなく、確かな目標へと変わっている。 頼もしくなった卒業生の背中を見送りながら、私たちも彼の情熱に負けないように。と改めて身が引き締まる一日となりました。

山荘 京大和(京都・東山)のご紹介

京都の歴史を見守り続ける、至高の舞台。

京都・東山、世界遺産「清水寺」へと続く道すがら。八坂の塔を一望する広大な敷地に佇むのが、明治10年創業の歴史を誇る名門料亭「山荘 京大和」です。

ミシュランガイドでも高く評価されるその料理は、伝統的な京懐石の技法を大切にしながらも、現代の感性を取り入れた珠玉の逸品ばかり。数寄屋造りの風情ある空間で、四季折々の食材が美しく彩られ、国内外の賓客を魅了し続けています。

また、2019年にはパーク ハイアット 京都と共生する形でリニューアル。歴史ある名建築を保存しつつ、新しい時代のおもてなしを追求する、まさに日本の食文化を牽引する最高峰の料亭です。

現在、この誇り高き厨房で本校の卒業生が日々研鑽を積み、次世代を担う料理人として活躍しています。

【店舗情報】
店舗名:山荘 京大和
住所:京都市東山区高台寺桝屋町359
電話:075-525-1555(代表)

名前勤務先出身校
安井 海斗さん山荘 京大和福山工業高校