夢への一歩を踏み出す!京都の老舗ホテルで輝く若きパティシエ
華やかな京都の地で、卒業後すぐにプロの道を歩み始めた板垣晴紀さん。老舗「ホテルオークラ京都」でパティシエとして活躍する板垣さんに、学生時代の思い出や仕事への熱意、そして未来への目標を伺いました。
距離の近さが魅力だった学校生活

板垣さんが穴吹調理製菓専門学校を選んだのは、「先生と学生との距離が近く、なんでも聞きやすい雰囲気」に魅力を感じたから。入学動機通り、在学中は「毎日の実習が楽しかった」と振り返ります。
そして、その楽しかった実習での経験は、プロの現場で大いに役立っています。 「わからないことはそのままにせず、周りに聞く」という習慣は、学生時代に身につけたもの。チームで動くことの多い現在の仕事でも、先輩たちとのコミュニケーションを円滑にし、成長へと繋げています。
1年目から挑戦!老舗ホテルで掴むやりがい
現在、板垣さんは「ホテルオークラ京都」で、カフェのケーキや宴会デザートの仕込みを担当しています。
「新しくできるようになることが楽しい」と感じる板垣さんにとって、特に大きなやりがいは「1年目から季節のケーキを考えさせてもらえる」こと。これは、他のホテルではあまりない貴重なチャンスだと言います。
「自分の食べたいものや、旬の食材からアイデアを膨らませて考える」というケーキ作りは、まさにクリエイティブな挑戦。冬のケーキとして試作を重ね完成したケーキ。11月からホテルオークラ京都 1階レックコートにて提供されます。

シャロー・シトロン
レモンのムースに柚子のジュレとヨーグルトムースを合わせ爽やかに仕上げました。土台のクランブルが食感のアクセントです。
ぜひご賞味ください。
プロの壁を乗り越えて

プロの現場で最も違いを感じるのは、「見た目へのこだわり」と「衛生面への徹底」。 「宴会で出すムースなどは、少しのズレでも出せない」という厳しさに直面し、改めてプロ意識の重要性を痛感しました。
また、就職直後にはカスタードを焦がしてしまうという失敗も経験。 「自分の不注意で、確認ができていなかった」と反省し、この失敗から「自分のやることには責任を持つ」という強い意識を持つようになりました。今では、失敗を乗り越え、より正確に、効率よく仕事を進めることができるようになっています。
担任の髙橋先生から何度も指導を受けた専門学校時代の衛生管理や基本技術は、プロの現場でさらに徹底されていることを実感した板垣さん。「学校で言われたことが今に生きている」という言葉は、基礎を重視する穴吹調理製菓専門学校での学びが、現在の仕事の土台となっていることを示しています。
未来の自分へ、そして後輩へのメッセージ

「できることを増やし、頼られるような人になりたい」と語る板垣さん。現在は、「与えられた仕事を時間内に正確に終わらせる」ことを常に意識して取り組んでいます。
「新しく入ってきた人たちには、自分の行動できちんと技術や衛生面、いろいろなことを示してあげれるような、そんな尊敬される人になりたい」と語ってくれました。
最終的な目標は、「自分のお店を出すこと」そこに向かって日々努力し一歩一歩着実に進んでいます。
最後に、在校生や高校生へメッセージをいただきました。
「学生のうちにできることはたくさん経験して、日々の実習を休まず楽しんでほしいです。パティシエをめざそうと思っている人は、興味を持っていろいろなお菓子、そうですね、例えばコンビニの新作スイーツを味わうだけでも、この仕事につながるたくさんのアイデアを得られると思います。」
自分の「スキ」を原動力に、プロの道をスキ進んでいる板垣さん。学校で身につけた「基礎」と「積極性」を武器に、今日も華やかな京都のホテルで、訪れる人々を甘い喜びで満たしています。
ホテルオークラ京都の紹介
ホテルオークラ京都は、1888年創業の歴史と伝統を誇る老舗のクラシックホテルです。京都市の中心部に位置し、地下鉄「京都市役所前駅」に直結という抜群のアクセスを誇ります。」

京の風情とヨーロピアンテイストが調和した格調高い空間で、国内外の賓客を迎えてきた上質なおもてなしを体感できます。高層階からは東山三十六峰や京の街並みを一望でき、特に鴨川の眺望は圧巻です。
本格フレンチ、京料理、中国料理など、多彩なレストラン・バーを備え、ワンランク上の美食を提供。伝統を守りつつも常に新しい魅力を発信する、京都の迎賓館としての風格が漂うホテルです。

【ホテル情報】
ホテル名:ホテルオークラ京都
住所:京都府京都市中京区河原町御池
電話:(075)211-5111(代表)
| 名前 | 勤務先 | 出身校 | 
|---|---|---|
| 板垣 晴紀さん | ホテルオークラ京都 | 岡山龍谷高校 |