今日はパティシエ・ベーカリー学科1年生と2年生に向けた特別授業が開催。

本校の調理実習室に、洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド※」に出場されたこともあるトップパティシエ、鍋田 幸宏 先生が特別講師として来校! 世界レベルの技術と、プロとしての心構えを、生徒たちは熱心に学びました。

※フランス語で「世界の洋菓子大会」という意味。世界最高峰のパティシエたちが技を競い合う、最も権威のある大会の一つです。

試食で「美味しい!」連発のオリジナルスイーツ

特別授業では、鍋田シェフが考案したオリジナルケーキを含む、全4種類のスイーツが披露されました。生徒たちは、目の前で魔法のように完成していくお菓子に大興奮!

特に創造性が光ったオリジナルメニューがこちらです!

「レフレ」:新作の鍋田シェフ渾身のオリジナルケーキ。

「ソフィー」:ビスキュイショコラとガナッシュが層になったケーキ

「カラメルサブレ」:カラメルと、サブレのホロホロ食感が絶妙な焼き菓子

さらに、フランスの伝統菓子「タルトタタン」も、シェフのオリジナルレシピで特別に作っていただきました。

みんな試食後、「美味しい!」というシンプルな一言に、感動を全て込めていました😋食レポは難しいですからね!

「理論を知る」ことの大切さ。

シェフの実演では、単に作るだけでなく、お菓子作りの理論がいかに大切かということも教えてくれました。特に、お菓子作りでよく使うメレンゲについての説明は目から鱗!

メレンゲを作る際、ミキサーを高速で回すとメレンゲの中に大きな空気が入り、中高速で回すと小さな空気が入るそうです。メレンゲは最終手で混ぜる工程があります。大きな空気は潰れやすく、メレンゲの体積が減って食感が悪くなってしまいます。そのため、より小さな空気を均一に含ませるために、混ぜるスピードや加減を意識することが重要なんだとか。理論を理解することで、お菓子の仕上がりが格段に変わるんですね!

プロの仕事に必要な「素直さ」と「衛生」

実演後には、生徒から「オリジナルメニューを考案するときに大変なことは?」「コンテストに出たときは緊張しましたか?」など、たくさんの質問が飛び交いました。

その中でも、特に心に残ったのが「パティシエになるために必要なことは?」という質問への回答です。

💡 パティシエに必要なのは「素直さ」!

鍋田シェフは、技術よりもまず「素直さ」が一番大切だと強調されました。「素直さがあれば、教えられたことをスポンジのように何でも吸収できる」とのお話に、生徒たちは深く頷いていました。

また、衛生についても言及され、「お菓子を作る上で一番大切なのは、やはり衛生。味や見た目はその次。なので実習でも意識することが大事」と、プロとしての基本を教えてくださいました。「コンテストなどではコックコートを汚さないことも大切。実習でも汚れたらすぐに拭き取る意識をつけておくと、作業台の汚れが拡がらないよね」というアドバイスは、今すぐ実践できる大切な習慣ですね。

今回の実演会で、技術の高さだけでなく、一流のプロが持つ探求心心構えを学び、大きな刺激を受けた一日となりました!

鍋田シェフありがとうございました!

最後に学年ごとに記念撮影!

2年生と!